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Monoxer GO/ガイド/費用・体制

特定技能人材の日本語教育、何を選べばいいか — 方法別の比較と「続く」設計

執筆: Monoxer GO 編集部(モノグサ株式会社)|最終更新: 2026年10月8日|公開 2026年8月12日|約13分で読めます|最終確認日 2026年10月8日

先に答え

  1. 特定技能の従業員に日本語を学んでもらいたい。ただ、日本語学校、オンラインレッスン、eラーニングと選択肢が多く、費用感も続けやすさもばらばらです。何を軸に比べればよいか、迷うところです。
  2. 見るべきは、費用がどういう構造で発生するかと、現場の勤務と両立して試験日まで「続くか」です。教材の優劣は、その次です。その手前に、1号の従業員には、会社が必ず行う日本語学習の支援があります。
  3. 方法選びの前に押さえてほしい前提も、もう1つあります。人は、覚えても忘れます。外国人材の日本語教育では、この当たり前の性質が見落とされがちです。
目次(9項目)
  1. 1. 1号の義務的支援「日本語学習の機会の提供」は、何をすれば足りる?
  2. 2. うまくいくかは「時間確保」と「継続」でほぼ決まる
  3. 3. 4つの方法を、費用の構造と続けやすさで比べる
  4. 4. 人は覚えても忘れる。だから思い出す仕組みが要る
  5. 5. 「続く設計」にするための3つの工夫
  6. 6. 試験の日程から逆算して方法を選ぶ
  7. 7. 費用の考え方と、使える可能性のある助成金
  8. 8. 私たちが提供している形
  9. 9. 従業員が解けるようになるべきN3の問題

この記事は、日本語教育の方法の比較です。社内での進め方は「特定技能2号に会社として合格させる方法」、サービスを選ぶときの質問リストは「特定技能2号の試験対策の選び方」に分けました。

1号の義務的支援「日本語学習の機会の提供」は、何をすれば足りる?

次の3つのうちいずれか 1つを、本人の希望に基づいて行えば足ります。出入国在留管理庁の「1号特定技能外国人支援に関する運用要領」(令和7年4月1日一部改正)が、そう定めています。

  • ① 住んでいる地域の日本語教室や、認定日本語教育機関などの入学案内を渡す。必要なら入学の手続きに同行して手伝う
  • ② 自習用の教材やオンラインの日本語講座の情報を渡す。必要なら教材の入手や、講座の利用契約を手伝う
  • ③ 本人と合意したうえで、会社などが登録日本語教員等と契約し、日本語の講習を受ける機会をつくる

案内や手続きの補助、教員選びにかかる費用は、会社か、支援の全部を委託した登録支援機関が負担します。本人に過度な学習費用がかからないよう配慮することも、運用要領に書かれています。

区分例扱い
義務的支援①〜③のいずれか必ず行う。行わない場合は支援計画を適正に実施していないことになる
任意的支援社内で日本語講習を企画・運営する/試験の受験を支援し、合格者を優遇する/学費や教材費を会社が負担する行うことが望ましい支援。ただし支援計画に記載した場合は、実施する義務が生じる

出典: 出入国在留管理庁「1号特定技能外国人支援に関する運用要領」(5)日本語学習の機会の提供・第1の総論(2026年9月25日確認)

情報を渡すだけでも、義務は果たせます。ただ、それで2号の試験に受かるかは別の問題です。運用要領も、習得の状況に応じた「適切かつ継続的な学習の機会」の提供が必要だと書き添えています。しかも2号になると、支援の対象から外れます。合格まで導く仕組みは、義務とは別に会社が考えることになります。

うまくいくかは「時間確保」と「継続」でほぼ決まる

うまくいかない原因のほとんどは、教材の質にありません。シフト勤務の現場では、机に向かうまとまった時間がそもそも取りづらいものです。学び始めても、繁忙期に一度途切れると、そのまま再開されません。つまずくのは中身より手前の、「勉強する時間が確保されているか」「それが試験日まで続く設計か」という段階です。

方法を選ぶときに問うべきは、「自社の勤務実態で続けられる形はどれか」です。

4つの方法を、費用の構造と続けやすさで比べる

企業が用意できる方法は、大きく4つ。費用の発生のしかたも、続けるための条件も、それぞれ違います。

方法費用の構造続けやすさの条件向いているケース
日本語学校(通学)授業料 + 通学の時間コスト。時間割は固定決まった曜日・時間に現場から人を出し続けられるかシフトに融通が利き、通学圏に学校がある
オンラインレッスンレッスン単価 × 回数 × 人数講師との日程調整が続くか。会話練習には強い会話力を優先したい。対象が少人数
eラーニング(動画視聴型)月額 × 人数視聴が「流し見」になりやすく、覚えたかの確認を別に用意できるか多くの人に基礎知識を学んでもらいたい
記憶アプリ + 伴走月額 × 人数 + 運用の設計1日15〜25分を毎日。スマホで隙間時間にでき、学習ログを会社側が見られる試験合格の期限があり、現場との両立が課題

4つは排他ではありません。会話はレッスン、語彙・知識はアプリと、役割を分けて併用する手もあります。

人は覚えても忘れる。だから思い出す仕組みが要る

どの方法を選んでも、覚えたことは復習しなければ忘れていきます。研修を1回行い、テキストを1周させても受からないのは、本人の努力不足とは限りません。試験で問われるのは、一度覚えたことがあるかより、試験当日に覚えている状態を保てているかです。

特定技能2号や介護福祉士の試験には、分野によってはふりがなのない専門用語、広い出題範囲、過去問がないという特徴があります。突き詰めれば記憶量の勝負です。だとすると教育の設計には、「教わる場」に加えて「忘れる前に思い出す仕組み」が必要です。

その仕組みを担う道具として、私たちは記憶定着アプリMonoxer(モノグサ株式会社・累計学習回数84億回)を教材の土台に使っています。独自のAIが一人ひとりの記憶・忘却状況を解析し、一人ひとりに合わせた問題と難易度で出題します。学習者は問題を解きながら憶えるので、「流し見で終わった」が起きにくくなります。覚えた状態を保つところまでを、学習の一部として扱います。

日本語教育の現場での使われ方を、公開されている導入事例から2つ紹介します。

  • ユニタス日本語学校(帝京大学グループ) — 45カ国以上・約1,100人以上が学ぶ日本語学校です。授業の冒頭5分をMonoxerでの語彙学習にあて、残りの学習は自宅で進めて記憶度を高める運用です。非漢字圏の学生が多いN3レベルのクラスでは、利用クラスと非利用クラスでテストの平均点に約8〜10点の差が表れ始めたと報告されています。「全くやらない学生はいなくなった」という学習習慣の変化も語られています。
  • ヒューマンアカデミー日本語学校 — 2022年に東京校・大阪校とインドネシア・フィリピンの法人で導入しました。目的は、日本語学習のインプット(知識習得)の質と量を高め、授業をアウトプット中心にすることとされています。

上の2例は、学校・塾を中心に使われてきたMonoxerについて、モノグサ株式会社が公開している導入事例です(出典は記事末)。いずれもMonoxer本体の事例で、当社プログラムの実績ではありません。当社(Monoxer GO)は、このアプリに特定技能2号・介護福祉士向けの教材と模試を載せて、企業向けに提供しています。

読みながら、本番の形式で1問ずつ試せます

当社の模試から抜き出した問題を、登録不要でその場で解けます。試験を選んでください。

  • 建設(特定技能2号)(10問)
  • 外食業(特定技能2号)(8問)
  • 飲食料品製造業(特定技能2号)(8問)
  • 介護福祉士国家試験(6問)
  • JLPT N3(10問)

「続く設計」にするための3つの工夫

続けるための仕組みは、方法を決めた時点で組み込みます。やる気は当てにせず、どの方法でも使える工夫を入れます。

  • 1. 学習時間を業務の区切りに固定する。ユニタス日本語学校の「授業の冒頭5分」がよい見本です。朝礼のあと、休憩に入る前といった、毎日必ず訪れる業務の切れ目に学習をつなげると、意志の力を使わずに時間を確保できます。「空いた時間にやっておいて」では、時間を確保したことになりません。
  • 2. 進捗を見る場を、先に予定に入れる。週に一度は学習ログを見て、月に一度は模試や小テストで理解度を測ります。確認の場を会社側のカレンダーに先に置くと、学習が「本人任せの善意」から「業務の一部」に変わり、止まっている人も早く気づけます。
  • 3. 締切を人工的に作る。本番の試験は年に数回しかなく、遠い締切だけでは日々の学習は動きません。間に模試を置いて「次の測定日」を常に1〜2か月先に持っておけば、学習が締切に向けて回り始めます。測定の結果は、フォローが要る人の特定にもそのまま使えます。

続かないのは、多くの場合この種の仕掛けがないからです。仕掛けさえあれば、方法の差はかなり吸収できます。会社側が毎日・毎週・毎月に何を見るかは「特定技能2号に『会社として』合格させる方法」で具体的にまとめています。

試験の日程から逆算して方法を選ぶ

ゴールの試験日は動かせないので、教育の設計は締切からの逆算になります。

  • JLPT(日本語能力試験)は年2回(7月・12月)しかなく、結果は約2か月後です。2026年12月の回の国内申込みは締め切られたので、これからなら2027年7月の回です。外食業などの2号はN3以上が要件です(飲食料品製造業・ビルクリーニングは2027年4月1日以降・CEFR B1判定に限る)。そのため、JLPTの日程が計画全体でいちばんの制約になります。
  • 技能試験の多くはCBT(パソコンで解く方式)で、日時を予約できます
  • 介護福祉士国家試験は年1回・毎年1月です。不合格なら次は1年後。パート合格制を使った複数年の計画も選択肢です

「試験の何か月前から始めるか」を考える前に、申込期限と結果待ちまで含めた日程表を作り、そこに収まる方法を選んでください。分野ごとの日本語要件は「特定技能2号の日本語要件は、分野によって違います」で確かめられます。

費用の考え方と、使える可能性のある助成金

費用は「方法の構造(上の表) × 人数 × 期間」で決まります。単価の安さだけで選んで続かなければ、やり直す分だけ高くつきます。期間を区切り、「この試験日までに仕上げる」前提で総額を比べてください。

公的な支援もあります。厚生労働省の人材開発支援助成金は、事業主が雇用する労働者に訓練を実施した場合に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部等を助成する制度です。「人への投資促進コース」には、定額制訓練(サブスクリプション型)を対象とする仕組みもあります。ただし対象となる訓練の要件や事前の計画届など条件があるため、自社で使えるかは管轄の都道府県労働局への確認が必要です。助成率・10時間要件・語学の扱いは「日本語教育に人材開発支援助成金は使えるか」にまとめています。

外国人材の教育体制を社内で説明する材料には、当社の「外国人労働者教育白書 2026」(無料ダウンロード)もご活用ください。外国人材の登用と教育プログラムの実態を、公的統計と調査からまとめています。

私たちが提供している形

当社(Monoxer GO)のプログラムは「記憶定着アプリ + 伴走」の型です。特定技能2号・介護福祉士向けの分野別教材と本番の形式に合わせた模試をMonoxerに載せ、海外で『ゼロからJFT-Basic合格まで3か月』のプログラムを運営してきた講師が学習計画を設計します。記憶度などの学習ログを会社と一緒に見ながら、遅れの検知とフォローまで含めて運用します(期間は最短3か月〜、介護福祉士は最短6か月〜。現在の日本語力によります)。

  • 教材はベトナム語・ミャンマー語・インドネシア語・ネパール語で用意します(分野・教材により準備期間をいただきます)。母語でも学べるので、日本語力がまだ低い人も最初の段階でつまずきにくくなります。
  • 学習は1日15〜25分を毎日。現場の隙間時間で回すので、まとまった研修時間を確保しなくても進められます
  • 進捗は学習ログで見える形にします。「やっているつもり」と実際の記憶状態のずれを、会社側が早く把握できます。

分野・人数に合わせた進め方の相談や資料請求はこちらのフォームから(無料)。教育方法を検討中の段階でも構いません。

出典

  1. [1]出入国在留管理庁「1号特定技能外国人支援に関する運用要領」(義務的支援・任意的支援の区別/(5)日本語学習の機会の提供・令和7年4月1日一部改正・PDF・2026年9月25日確認)
  2. [2]モノグサ株式会社 活用事例「ユニタス日本語学校 東京校」(45カ国以上・約1,100人以上/授業冒頭5分の運用/N3クラスの平均点差約8〜10点・2026年8月確認)
  3. [3]モノグサ株式会社 プレスリリース「ヒューマンアカデミー日本語学校、学習プラットフォーム『Monoxer』を導入」(2022年・2026年8月確認)
  4. [4]厚生労働省「人材開発支援助成金」(訓練経費や訓練期間中の賃金の一部等を助成・人への投資促進コースの定額制訓練・2026年8月確認)
  5. [5]日本語能力試験 JLPT 公式サイト(年2回の試験日程・2026年8月確認)
  6. [6]日本国際教育支援協会 JLPT 国内受付サイト(2026年第2回の申込受付終了・2026年9月24日確認)
  7. [7]出入国在留管理庁 飲食料品製造業分野 要領別冊(2号の日本語能力試験N3以上・CEFR B1判定に限る・令和8年8月28日一部改正・PDF・2026年9月24日確認)
  8. [8]OTAFF 飲食料品製造業 特定技能2号 評価試験(CBT方式・2026年9月24日確認)

従業員が解けるようになるべきN3の問題

従業員が最終的に解けるようになるべき問題を見ておくと、必要な学習量の感覚がつかめます。JLPT N3の模擬試験から、文字・語彙、文法、イラストつきの聴解(音声あり)を1問ずつ、計3問抜粋しました。

その場で体験

JLPT N3 — 実際の模試から抜粋(聴解はイラスト・音声つき)

文字・語彙 / 1問目(全3問)

台風の被害が大きかった。

よくある質問

Q.特定技能1号の義務的支援「日本語学習の機会の提供」は、何をすれば満たせますか?

本人の希望に基づいて、次の3つのうちいずれか1つを行えば満たせます。①地域の日本語教室や認定日本語教育機関などの入学案内を渡す。②自習用の教材やオンライン講座の情報を渡す。③本人と合意のうえで、登録日本語教員等と契約し講習の機会をつくる。必要に応じて手続きも手伝います。案内や手続きの補助、教員選びの費用は、会社か、支援を全部委託した登録支援機関が負担します。社内講習や学費の負担は任意的支援ですが、支援計画に記載すれば実施の義務が生じます。

Q.日本語学校とアプリ、どちらを選ぶべきですか?

二択ではありません。会話力はレッスンや学校、語彙・知識の定着はアプリと、役割を分けた併用が無理のない形です。判断の軸は「自社の勤務実態で試験日まで続けられるか」。通学の時間が取れないのに学校を選ぶと、内容以前に継続で止まります。

Q.従業員が忙しくて、勉強の時間がとれません。それでも進められますか?

進められます。まとまった時間を前提にしない設計に変えるのが先です。1日15〜25分×毎日をスマホの隙間時間で回す形なら、現場の勤務と両立しやすくなります。学習ログで「止まっている人」を早く見つけてフォローすることも、継続に効きます。

Q.日本語教育に助成金は使えますか?

使える可能性があります。人材開発支援助成金には「人への投資促進コース」があり、その中の定額制訓練(サブスク型)は経費の一部が対象です。賃金の助成はありません。『日常会話程度の語学の習得のみ』は対象外と例示されています。対象になるかは管轄の都道府県労働局で確認してください。詳しくは記事『日本語教育に人材開発支援助成金は使えるか』で整理しています。

Q.教材は日本語だけですか?母語で学べますか?

母語でも学べます。当社の教材はベトナム語・ミャンマー語・インドネシア語・ネパール語で用意するので(分野・教材により準備期間をいただきます)、日本語力がまだ低い段階の従業員でも、最初の段階でつまずきにくくなります。

Q.どのくらいの期間で合格レベルに届きますか?

当社プログラムの期間は最短3か月〜(介護福祉士は教材量が多く国家試験が年1回のため最短6か月〜)です。現在の日本語力によって変わるため、まず模試で現在地を測ってから逆算することをおすすめします。

改訂履歴(7件)
  • 2026年8月12日 — 公開
  • 2026年9月24日 — JLPTの次の申込回を2027年7月に更新し、確かめられない通年実施の記述を削除、助成金FAQを定額制訓練の条件に合わせて修正。本文を一文一義に直し、前置きと重複を削った。パート合格の記事と『会社として合格させる方法』への案内を追加。本文を一文ずつ読み直し、長い修飾や括弧に詰め込んだ条件、線表・律速などの語を直して、CBT・記憶度などに説明を付けた。模試の抜粋の問題数を実際の数に合わせた。試験の特徴を「ルビ無しの専門用語」と一律に書いていたのを、分野によって違う書き方に訂正。1日の学習時間の表記を講座一覧と同じ15〜25分に揃えた
  • 2026年9月25日 — 1号の義務的支援「日本語学習の機会の提供」で何をすれば足りるかを、入管庁の支援運用要領(令和7年4月1日一部改正)の原文で確認し、義務と任意の違いとあわせて冒頭の節に加えた
  • 2026年9月25日 — 一次資料と1文ずつ照らし直し、1件を直した(出典のOTAFFの2号試験名を「評価試験」に訂正)
  • 2026年9月30日 — 校正者による校正を反映(35か所)
  • 2026年10月4日 — 2号の日本語要件の適用時期(4分野は2027年4月以降)を運用要領別冊の注記で確認し訂正
  • 2026年10月8日 — 冒頭に、この記事は日本語教育の方法の比較だと書き、社内での進め方・サービスを選ぶときの質問リストの記事へのリンクを置いた

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目次

  1. 1. 1号の義務的支援「日本語学習の機会の提供」は、何をすれば足りる?
  2. 2. うまくいくかは「時間確保」と「継続」でほぼ決まる
  3. 3. 4つの方法を、費用の構造と続けやすさで比べる
  4. 4. 人は覚えても忘れる。だから思い出す仕組みが要る
  5. 5. 「続く設計」にするための3つの工夫
  6. 6. 試験の日程から逆算して方法を選ぶ
  7. 7. 費用の考え方と、使える可能性のある助成金
  8. 8. 私たちが提供している形
  9. 9. 従業員が解けるようになるべきN3の問題

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