外国人社員のJLPT N3対策 — 試験の形と日程、会社で回す学習計画
N3は年に2回しか受けられません。日程を先に押さえ、毎日の短い学習を会社の仕組みで続けます。

先に答え
- 特定技能2号では、外食業と漁業で日本語能力試験(JLPT)N3以上がいま必要です。飲食料品製造業・ビルクリーニング・工業製品製造業・航空では2027年4月1日以降に求められ、「取扱いは別途お知らせします」とされています(各分野の運用要領の別冊・2026年10月6日確認)。
- N3は3つの得点区分それぞれに基準点があり、総合得点が足りても1つ落とせば不合格です。
- 会社ができるのは3つ。日程と申込みを押さえる、毎日の学習を業務の区切りに入れる、模試で区分ごとの点を測ることです。
N3の試験はどんな形?
科目は3つで、日曜の午後に続けて受けます。話す・書く科目はありません。
受ける科目(日曜の午後)
- 言語知識(文字・語彙)30分 15:10〜16:00
- 言語知識(文法)・読解70分 16:20〜17:45
- 聴解40分 18:15〜19:10
合格の条件(2つとも必要)
① 総合得点が180点中95点以上
② 3つの区分がそれぞれ60点中19点以上
- ・言語知識(文字・語彙・文法)
- ・読解
- ・聴解
1つでも19点に届かない区分があると、総合得点が高くても不合格です。
合格には、総合得点180点中95点以上と、言語知識(文字・語彙・文法)・読解・聴解の3区分がそれぞれ60点中19点以上の、両方が必要です。1科目でも受けなければ不合格になります。
飲食料品製造業など4分野の別冊には「CEFRのB1相当以上と判定された場合に限る」という但し書きがあり、B1が付くのは104点からです。目標点の置き方は「特定技能2号 N3の落とし穴」にまとめています。
日程と申込みの時期
| 2026年 | 第1回 | 第2回 |
|---|---|---|
| 試験日 | 7月5日(日) | 12月6日(日) |
| 申込み | 3月17日〜4月7日17時 | 8月24日〜9月7日17時(9月3日に受付終了) |
| MyJLPTで結果 | 8月下旬 | 2027年1月下旬 |
| 合否結果通知書 | 9月下旬 | 2027年2月下旬 |
出典:[4]・[5]・[6]。2027年の日程は、2026年10月6日に見た時点ではまだ載っていません
2026年の第2回は、会場の都合で締切の4日前に受付を終えました。実施案内も、申込み受付期間内でも締め切る場合があると書いています。MyJLPTの登録はいつでもできるので、先に済ませ、受付の初日に申し込むつもりで予定を組んでください。
社員が10名以上なら団体申込みが使えます。担当者がまとめて登録し、受験料(7,500円・税込)を一括で支払えます。在留カードの番号と有効期限の入力が必要なので、事前に集めておきましょう。
試験日から逆算して、会社で回す
いま
模試で現在地を測り、MyJLPTに登録する
MyJLPTはいつでも登録できる。試験日から逆算して、どの回を受けるか決める
試験の約3か月前
申込みの初日に申し込む
2026年は第1回が3月17日〜4月7日、第2回が8月24日〜9月7日。第2回は会場の都合で9月3日に受付を終えた
毎日
15〜25分の学習を、業務の区切りに入れる
会社は学習ログで、やっているか・憶えられているかを見る
毎月
本番の形式の模試で点を測る
区分ごとの点を見て、19点に届かない区分を先に補う
試験日
日曜の15時10分から19時10分ごろまで
その日のシフトから外しておく
結果: 2026年は、7月の回が8月下旬、12月の回が翌年1月下旬にMyJLPTで見られる
合否結果通知書が届くのは、7月の回が9月下旬、12月の回が翌年2月下旬
起点は、在留の申請に結果を使いたい時期です。12月の回なら合否結果通知書は2月下旬なので、1回落ちると次の結果は半年先になります。2026年12月の回の申込みは終わっているため、これから国内で受けられるのは2027年7月の回からです(日程は未発表)。

- 時間は業務の区切りに固定する。1日15〜25分を毎日、朝礼のあとや休憩の前など、必ず来る切れ目に入れます。「空いた時間にやっておいて」では続きません。
- 1回でまとめず、短く分ける。人は1回憶えても忘れます。朝・昼休み・帰りのように、同じ日に何度か思い出すほうが残ります。
- 目標は時間でなく、その日の分を憶えきったか。短く終わる日があってもかまいません。
- 学習ログで2つを見る。毎日やっているか、憶えられているか。学習が止まった人には、その日のうちに声をかけます。
- 月に1回、本番の形式の模試で測る。区分ごとの点を見て、19点に届かない区分を先に補います。
仕組みの全体は「特定技能2号に『会社として』合格させる方法」で詳しく書いています。
つまずきやすいのは、漢字・読解の時間・聴解
漢字
N3の文字・語彙には、漢字の読みと表記を問う大問があります。職場で話せていても、漢字は別に積み上げる必要があります。
読解の時間
文法と読解を合わせて70分です。短い文章から長い文章までの読解に、必要な情報を探す問題(情報検索)も加わります。模試は時間を測って解き、どこで時間が足りなくなるかを見てください。
聴解

公式の認定の目安は、やや自然に近いスピードのまとまりのある会話をほぼ理解できる水準です。聴解は40分、試験の最後の18時15分から始まります。通勤の時間に音声を聞くなど、耳を使う時間を毎日に入れておくと助けになります。
勤務時間内にする? 受験料は誰が持つ?
決まった答えはなく、会社が決めることです。勤務時間内の学習にするか本人の任意にするか、受験料を誰が持つか、試験日の日曜をシフトから外すか。始める前に決めて、本人に伝えておくと迷いが減ります。
1号の社員には、会社が行う日本語学習の支援があります。何をすれば足りるかは「特定技能人材の日本語教育、何を選べばいいか」で、分野ごとの要件は「特定技能2号の日本語要件は、分野によって違います」で確かめられます。外食業の技能試験とJLPTを並べた段取りは外食業の試験解説にあります。
Monoxer GOの合格プログラムでは、日本語能力試験(JLPT)や特定技能2号の対策教材を記憶定着アプリMonoxerに載せ、毎日少しずつ憶えます。学習期間は最短3か月〜(現在の日本語力によります)。会社は学習ログで進み具合を確かめられます。
出典
- [1]日本語能力試験 JLPT 公式サイト「試験科目と問題の構成」(N3の科目と試験時間・大問の構成・2026年10月6日確認)
- [2]日本語能力試験 JLPT 公式サイト「得点区分・合否判定・結果通知」(N3の合格点95点・基準点19点・得点区分・2026年10月6日確認)
- [3]日本語能力試験 JLPT 公式サイト「N1~N5:認定の目安」(2026年10月6日確認)
- [4]日本国際教育支援協会 2026年第1回日本語能力試験 実施案内(国内)(試験日・申込受付期間・結果の発表・2026年10月6日確認)
- [5]日本国際教育支援協会 2026年第2回日本語能力試験 実施案内(国内)(試験日・試験時間・申込受付期間・受験料・結果の発表・2026年10月6日確認)
- [6]日本国際教育支援協会 日本語能力試験 国内受付サイト(2026年第2回の申込受付終了のお知らせ・2026年10月6日確認)
- [7]日本国際教育支援協会 よくある質問「団体申込みについて」(10名以上・一括登録・2026年10月6日確認)
- [8]出入国在留管理庁 外食業分野の要領別冊(2号の日本語能力試験N3以上・PDF・2026年10月6日確認)
- [9]出入国在留管理庁 漁業分野の要領別冊(2号の日本語能力試験N3以上・PDF・2026年10月6日確認)
- [10]出入国在留管理庁 飲食料品製造業分野の要領別冊(N3以上と令和9年4月1日以降の注記・PDF・2026年10月6日確認)
- [11]出入国在留管理庁 ビルクリーニング分野の要領別冊(N3以上と令和9年4月1日以降の注記・PDF・2026年10月6日確認)
- [12]出入国在留管理庁 工業製品製造業分野の要領別冊(N3以上と令和9年4月1日以降の注記・PDF・2026年10月6日確認)
- [13]出入国在留管理庁 航空分野の要領別冊(N3以上と令和9年4月1日以降の注記・PDF・2026年10月6日確認)
よくある質問
Q.JLPT N3は何点取れば合格ですか?
総合得点180点中95点以上で、かつ言語知識(文字・語彙・文法)・読解・聴解の3区分がそれぞれ60点中19点以上なら合格です。1区分でも19点に届かなければ、総合得点が高くても不合格です(出典: [2])。
Q.会社でまとめてJLPTに申し込めますか?
10名以上なら団体申込みができます。担当者がMyJLPTに団体を登録し、全員の情報をまとめて登録して受験料も一括で支払えます。在留カードの番号と有効期限の入力が必要です(出典:[7])。
Q.JLPTの申込みに間に合わなかったら、次はいつ受けられますか?
国内の試験は7月と12月の年2回なので、次の回は半年後です。2026年は第2回の申込みが、会場の都合で締切より早い9月3日に受付を終えました。受付の初日に申し込むつもりで準備してください(出典:[5]・[6])。
Q.N3の勉強は1日どれくらいすればいいですか?
私たちのプログラムでは1日15〜25分を毎日続け、同じ日に何度か分けて思い出す形にしています。必要な期間はいまの日本語力で変わるので、まず模試で区分ごとの点を測ってから、試験日までの計画を決めてください。
改訂履歴(2件)
- 2026年10月6日 — 公開。日本語能力試験の公式サイト(試験科目と問題の構成・得点区分と合否判定・認定の目安)、日本国際教育支援協会の2026年第1回・第2回の実施案内と団体申込みのよくある質問、各分野の要領別冊を確認して書いた
- 2026年10月7日 — Nikamiさんの校正を反映(15か所)
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